お酒が腰痛・椎間板ヘルニアを悪化させる7つの理由|藤沢市の整体院

ぎっくり腰(急性腰痛症)の原因と症状を解説するイラスト(腰楽院オアシス) 治療

【腰痛持ちの方必見】お酒(アルコール)が腰痛・ヘルニアを悪化させる7つの理由

「お酒を飲んだ翌日、いつも腰が痛い…」

「毎晩晩酌しているけど、腰痛がなかなか良くならない…」

そんなお悩みはありませんか?

実は、お酒(アルコール)は腰痛や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症を悪化させる大きな原因の一つです。整体や病院で治療を受けていても、お酒を飲み続けている限り、症状の改善が遅れたり、再発しやすくなる可能性があります。

このブログでは、お酒が腰痛・ヘルニアを悪化させる7つの理由と、お酒との上手な付き合い方について、腰楽院オアシスの視点から詳しく解説します。


なぜお酒が腰痛を悪化させるのか?

お酒が腰痛に与える影響は、主に以下の4つのメカニズムによるものです。

1. 脱水による椎間板の機能低下

2. 筋肉の炎症と回復の遅延

3. 睡眠の質の低下による回復機能の低下

4. 内臓疲労からの腰部への負担

これらが複合的に作用し、腰痛が治りにくく、翌日の痛みが強くなる体になってしまいます。

それでは、具体的な7つの理由を見ていきましょう。


理由1. 脱水により椎間板の水分が減少する

アルコールは強力な利尿作用がある

お酒を飲むと、トイレが近くなりますよね。これは、アルコールに強力な利尿作用があるためです。

アルコールは、抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌を抑制します。このホルモンは、腎臓で水分を再吸収し、体内に水分を保つ働きをしています。アルコールによりこのホルモンが減ると、体は大量の水分を尿として排出してしまいます。

データ: アルコール50gを摂取すると、約600〜1000mlの水分が失われると言われています(ビール中瓶2本、日本酒2合程度)。


椎間板は「脱水」に非常に弱い

椎間板(背骨の骨と骨の間にあるクッション材)は、約80%が水分でできています。この水分により、椎間板は衝撃を吸収し、背骨の柔軟な動きを可能にしています。

お酒を飲んで体が脱水状態になると、椎間板の水分も減少し、クッション機能が低下します。これにより、椎間板への負担が増え、椎間板ヘルニアや変性のリスクが高まります。


翌朝の腰痛の原因

「お酒を飲んだ翌朝、腰が重い・痛い」と感じる方は多いですが、これは椎間板の脱水が大きな原因の一つです。

夜間、寝ている間に椎間板は水分を吸収して回復します。しかし、脱水状態だと十分な水分を吸収できず、朝起きた時に椎間板が薄く硬い状態になり、腰痛が出やすくなります。


慢性的な飲酒のリスク

毎日お酒を飲む習慣がある方は、慢性的に椎間板が脱水状態になり、椎間板の変性(老化)が早まる可能性があります。

データ: 慢性的なアルコール摂取者は、非飲酒者と比べて椎間板ヘルニアのリスクが約1.3〜1.5倍高いという研究があります。


理由2. 筋肉の炎症が悪化し、回復が遅れる

アルコールは筋肉の炎症を引き起こす

お酒を飲むと、体内で炎症性物質(炎症性サイトカイン)が増加します。これにより、腰や背中の筋肉に炎症が起こり、筋肉痛や腰痛が悪化します。

特に、既に腰痛がある方、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアで炎症が起きている方がお酒を飲むと、炎症がさらに悪化し、痛みが長引くことがあります。


筋肉の修復・回復が遅れる

筋肉は、運動や日常の動作で微細なダメージを受け、睡眠中に修復されます。しかし、アルコールは筋肉の合成を阻害し、回復を遅らせることが分かっています。

データ: アルコールを摂取すると、筋肉の合成速度が約30〜40%低下するという研究があります。


「飲んだ翌日の筋肉痛」が強く出る

運動やスポーツをした後にお酒を飲むと、翌日の筋肉痛が強く出ることがあります。これは、アルコールにより筋肉の炎症が悪化し、回復が遅れるためです。

腰痛も同様で、お酒を飲むと腰の筋肉の回復が遅れ、痛みが長引きます。


理由3. 睡眠の質が低下し、体の回復機能が低下する

アルコールは「深い睡眠」を妨げる

「お酒を飲むとよく眠れる」と思っている方も多いですが、実際にはアルコールは睡眠の質を大きく低下させます。

お酒を飲むと寝つきは良くなりますが、深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間が減少します。深い睡眠は、体の修復・回復に最も重要な時間帯です。

データ: アルコールを摂取すると、深い睡眠の時間が約20〜30%減少すると言われています。


成長ホルモンの分泌が減る

深い睡眠中には、成長ホルモンが多く分泌されます。成長ホルモンは、筋肉や骨、組織の修復・再生を促す重要なホルモンです。

アルコールにより深い睡眠が減ると、成長ホルモンの分泌も減少し、腰痛の回復が遅れます。


中途覚醒が増える

お酒を飲むと、夜中に何度も目が覚めやすくなります(中途覚醒)。これは、アルコールの代謝により、体が活性化されるためです。

睡眠が細切れになると、体の回復が不十分になり、翌朝の腰痛や体のだるさにつながります。


整体院での実感

腰楽院オアシスでは、「毎晩お酒を飲む」という患者様の場合、施術後の効果が持続しにくいことを実感しています。

睡眠の質が悪いと、せっかく施術で体を整えても、夜間に十分回復できず、すぐに元の状態に戻ってしまうのです。

これは事実としてお伝えします。


理由4. 内臓疲労が腰部の筋肉を緊張させる

肝臓・腎臓の疲労と腰痛の関係

お酒を飲むと、肝臓でアルコールを分解します。この過程で、肝臓は大きな負担を受けます。また、腎臓も水分の排出で働き続けます。

東洋医学では、内臓の疲労は、その周辺の筋肉を緊張させると考えられています。

  • 肝臓: 右の肩甲骨の下、右の腰
  • 腎臓: 腰の両側(特に腰椎の周辺)

お酒を飲みすぎると、これらの部位の筋肉が緊張し、腰痛が悪化します。


「飲みすぎた翌日の腰痛」の正体

「昨日飲みすぎて、今朝は腰が痛い…」という経験がある方も多いのではないでしょうか。

これは、肝臓・腎臓の疲労により、腰の筋肉が緊張していることが大きな原因です。


慢性的な飲酒と慢性腰痛

毎日お酒を飲む習慣がある方は、慢性的に内臓が疲労し、腰の筋肉が常に緊張した状態になります。これが、慢性腰痛の原因の一つになります。


理由5. 炎症が長引き、痛みが慢性化する

アルコールは全身の炎症を引き起こす

アルコールは、体内で炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-αなど)という炎症を引き起こす物質を増やします。

これにより、腰痛やヘルニアの炎症が悪化し、痛みが長引きやすくなります。


ぎっくり腰・急性腰痛が治りにくい

ぎっくり腰や急性腰痛の際、「痛み止めを飲んでお酒も飲む」というのは最悪です。

アルコールにより炎症が悪化し、回復が大幅に遅れます。 通常なら1〜2週間で良くなるはずが、数週間〜数ヶ月単位で痛みが続くケースもあります。


手術後の回復も遅れる

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の手術を受けた後、お酒を飲むと術後の回復が遅れ、感染症のリスクも高まります。

医師から「手術後はお酒を控えるように」と言われるのは、このためです。


理由6. 骨密度が低下し、骨粗しょう症・圧迫骨折のリスクが高まる

アルコールは骨を弱くする

アルコールは、カルシウムの吸収を妨げ、骨を作る細胞(骨芽細胞)の機能を低下させます。これにより、骨密度が低下し、骨粗しょう症のリスクが高まります。

データ: 慢性的なアルコール摂取者は、非飲酒者と比べて骨密度が約5〜10%低いという研究があります。


腰椎圧迫骨折のリスク

骨がもろくなると、ちょっとした動作で**腰椎圧迫骨折(背骨の骨折)**を起こすリスクが高まります。特に高齢者、女性は要注意です。

データ: 過度の飲酒習慣がある人は、脊椎骨折のリスクが約1.5〜2倍高くなると言われています。


骨折後の治りも遅い

アルコールにより骨の代謝が悪化しているため、骨折しても治りが遅く、偽関節(骨がくっつかない状態)になるリスクも高まります。


理由7. 判断力が鈍り、無理な動作・転倒のリスクが増える

酔った状態での無理な動き

お酒を飲むと、判断力が鈍り、普段ならしないような無理な動作をしてしまうことがあります。

  • 重い物を持ち上げる
  • 急に体をひねる
  • ソファやベッドに倒れ込む

これらの動作により、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアを引き起こすリスクが高まります。


転倒・事故のリスク

アルコールによりバランス感覚が低下し、転倒しやすくなります。転倒により、腰椎圧迫骨折や打撲などの怪我をするリスクが高まります。

特に高齢者は、転倒が寝たきりのきっかけになることもあるため、注意が必要です。


翌日の「寝違え」「ぎっくり腰」

お酒を飲んで寝ると、無理な姿勢で長時間寝てしまうことがあります。これにより、翌朝「首が回らない(寝違え)」「腰が痛い(ぎっくり腰)」という症状が出ることがあります。


お酒を飲むと腰痛が出やすい人の特徴

以下に当てはまる方は、特にお酒の影響を受けやすいので注意が必要です。

✓ こんな方は要注意

  • 慢性的な腰痛持ち
  • 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症と診断されている
  • ぎっくり腰を繰り返している
  • 毎晩お酒を飲む習慣がある
  • お酒を飲んだ翌日、必ず腰が痛い
  • 整体やマッサージを受けても、すぐに戻る
  • 睡眠の質が悪い(夜中に何度も目が覚める)
  • 水分をあまり摂らない

3つ以上当てはまる方は、お酒が腰痛を悪化させている可能性が高いです。


お酒との上手な付き合い方 – 腰痛を悪化させないために

「お酒を完全にやめろ」とは言いません。ただ、腰痛を改善したいなら、お酒との付き合い方を見直すことが大切です。

1. 適量を守る

厚生労働省が推奨する「適量」

  • ビール: 中瓶1本(500ml)
  • 日本酒: 1合(180ml)
  • 焼酎: 0.6合(約110ml)
  • ワイン: グラス2杯(200ml)
  • ウイスキー: ダブル1杯(60ml)

これ以上飲むと、健康へのリスクが高まります。


2. 週に2日は「休肝日」を作る

毎日お酒を飲むと、肝臓が休む暇がなく、慢性的な疲労状態になります。週に2日は完全にお酒を飲まない日を作りましょう。


3. お酒を飲む前後に水を飲む

お酒を飲む前に水を1杯、飲んでいる最中もこまめに水を飲むことで、脱水を防ぎ、椎間板への負担を減らせます。

目安: お酒1杯につき、水1杯を飲む


4. 空腹でお酒を飲まない

空腹でお酒を飲むと、アルコールの吸収が早く、酔いやすくなります。また、胃腸への負担も大きくなります。

おつまみのポイント

  • タンパク質を摂る(肉、魚、豆腐など) → 肝臓の働きをサポート
  • 野菜を摂る → ビタミン・ミネラル補給
  • 脂っこいものは控える → 肝臓への負担増

5. 寝る2〜3時間前にはお酒をやめる

寝る直前までお酒を飲むと、睡眠の質が大きく低下します。寝る2〜3時間前にはお酒をやめ、水を飲んで脱水を防ぎましょう。


6. 痛みがある時は飲まない

ぎっくり腰、急性腰痛、椎間板ヘルニアの急性期など、痛みが強い時期は、お酒を控えましょう。 炎症が悪化し、回復が遅れます。


7. 整体・マッサージの後は飲まない

整体やマッサージの後は、血流が良くなり、体が回復しやすい状態です。この時にお酒を飲むと、せっかくの施術効果が台無しになります。

できれば、施術当日はお酒を控えましょう。


腰楽院オアシスでは、正直に「リスク」をお伝えします

「飲むな」とは言いません。ただ、事実をお伝えします。

腰楽院オアシスでは、腰痛・ヘルニアでお悩みの患者様に、お酒が症状に与える影響を正直にお伝えしています。

当院のスタンス

  • 「お酒をやめろ」と強制することはありません
  • ただし、お酒が腰痛を悪化させている事実は包み隠さずお伝えします
  • 施術の効果が出にくい理由として、飲酒が関係している場合があります
  • 判断するのはあなた自身です

なぜ正直に伝えるのか?

整体院として、患者様の症状を少しでも早く、根本から改善したいと考えています。

もしお酒が症状を悪化させているなら、それを伝えないのは不誠実だと考えています。知った上で「それでも飲む」のか、「飲み方を見直す」のか——選択するのはあなた自身です。

私たちは、あなたが最善の選択をするための情報を提供するだけです。


患者様の実例

50代男性・慢性腰痛

「毎晩ビールを2〜3本飲む習慣があり、慢性的な腰痛に悩まされていました。整体に通っても、一時的に良くなるだけで、すぐに戻ってしまう。腰楽院オアシスで『お酒が原因かもしれない』と言われ、週2日の休肝日を作り、量も減らしました。3ヶ月で腰痛の頻度が明らかに減り、朝起きた時の痛みもなくなりました」


40代男性・椎間板ヘルニア

「仕事の付き合いで毎晩お酒を飲んでいて、お尻から足にかけてしびれが続いていました。医師から『お酒が回復を遅らせている』と言われ、飲む量を減らし、水を多く飲むようにしました。整体と並行してケアを続けたところ、半年でしびれがほぼ消失しました」


60代女性・ぎっくり腰

「お酒を飲んだ翌日、ぎっくり腰になりました。医師から『アルコールで脱水になり、椎間板が弱っていたところに負担がかかった』と言われました。それ以来、お酒の量を減らし、水を多く飲むように心がけています。あれから3年、ぎっくり腰は一度も起きていません」


その他のアルコールによる健康被害

腰痛・ヘルニア以外にも、お酒は全身に悪影響を及ぼします。

1. 肝臓病のリスク

  • 脂肪肝: 肝臓に脂肪が溜まる
  • アルコール性肝炎: 肝臓の炎症
  • 肝硬変: 肝臓が硬くなり、機能が低下
  • 肝臓がん: 慢性的な飲酒で発症リスク増加

2. 心臓病・脳卒中のリスク

  • 高血圧: アルコールは血圧を上げる
  • 心筋梗塞: 心臓の血管が詰まる
  • 脳卒中: 脳の血管が詰まる・破れる

3. がんのリスク増加

アルコールは、WHO(世界保健機関)が認定する発がん性物質です。

  • 口腔がん、喉頭がん、食道がん
  • 肝臓がん
  • 大腸がん
  • 乳がん(女性)

4. 認知症のリスク

慢性的な大量飲酒は、脳の萎縮を引き起こし、認知症のリスクを高めます。


5. 依存症

アルコールは依存性が高く、アルコール依存症になると、自分の意思ではやめられなくなります。


最後に – 知った上で、あなたが決めてください

お酒(アルコール)は、腰痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症を悪化させる大きな原因です。整体や病院での治療を受けていても、お酒を飲み続けている限り、症状の改善が遅れる可能性があります。

これは事実です。

でも、「だから飲むな」とは言いません。

お酒を飲むのも、控えるのも、あなた自身の選択です。私たちは、ただ正直に事実をお伝えするだけです。

知った上で、あなたが決めてください。

腰楽院オアシスは、あなたの選択を尊重し、腰痛改善を全力でサポートします。

腰痛や肩こりでお悩みの方、ぜひお気軽にご相談ください。


参考リンク


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