腰痛治療|腰楽院オアシス|本鵠沼駅近く
こんにちは。前回の「首の寝違えと腰痛の関連性」に続き、今回はデスクワークによる肩こりの予防法と、オフィスでもできる簡単なエクササイズについてご紹介します。現代社会では多くの方がデスクワークに従事しており、それに伴う肩こりや首の痛みに悩まされています。この記事では、なぜデスクワークで肩こりが起きるのか、その仕組みと効果的な対策方法をお伝えします。
デスクワークで肩こりが起きる仕組み
静的な姿勢の維持による血流低下
デスクワークの最大の問題点は、長時間同じ姿勢を維持することにあります。人間の筋肉は本来、動的に活動することを前提としています。同じ姿勢を長時間維持すると、特に肩や首の筋肉は緊張状態が続き、血流が悪くなります。血流が滞ると、筋肉に酸素や栄養が十分に届かず、老廃物も蓄積されやすくなります。これが「肩こり」として感じる痛みや不快感の正体です。
パソコン作業による「前傾姿勢」の問題
モニターを見るために無意識に首を前に出す「前傾姿勢(フォワードヘッドポスチャー)」は、首や肩に大きな負担をかけます。成人の頭の重さは約4〜6kg。この重さが正しい位置からずれることで、首や肩の筋肉に余分な負荷がかかり続けるのです。
精神的ストレスの影響
締め切りやプレッシャーなど、デスクワークに伴う精神的ストレスも肩こりの要因になります。緊張状態が続くと交感神経が優位になり、筋肉が必要以上に緊張しやすくなります。これが物理的な要因と合わさることで、肩こりの症状は一層悪化します。
デスクワークによる肩こりの予防法
ワークステーションの適切な設定
- モニターの高さ調整:モニターの上部が目線と同じか、やや下になるよう調整しましょう。これにより、自然な首の角度が保たれます。
- 椅子と机の高さ調整:肘が90度に曲がる高さに椅子を調整し、キーボードを使う際に手首が自然な状態になるようにします。
- 足の位置:足は床にしっかりと着け、必要に応じてフットレストを使用しましょう。これにより骨盤が安定し、上半身の姿勢も改善されます。
作業習慣の改善
- 20-20-20ルール:20分ごとに、20フィート(約6メートル)先の物を20秒間見ることで、目と首の緊張をほぐします。
- 定期的な小休憩:1時間に5分程度の小休憩を取り、軽いストレッチや歩行をしましょう。
- 水分摂取:十分な水分を摂ることで、筋肉の柔軟性を維持し、老廃物の排出を促進します。
姿勢への意識
- 意識的な姿勢チェック:定期的に自分の姿勢をチェックする習慣をつけましょう。肩が上がっていないか、背中が丸まっていないか確認します。
- アプリやデバイスの活用:姿勢を警告してくれるアプリやデバイスを利用すると効果的です。
- 呼吸への意識:深い腹式呼吸を意識することで、自然と姿勢が改善され、筋肉の緊張も和らぎます。
オフィスでもできる簡単エクササイズ
以下のエクササイズは、デスクに座ったままでも行えるものばかりです。1日に数回、特に肩こりを感じた時に行ってみてください。各エクササイズは15〜30秒間、または5〜10回程度行うのが効果的です。
1. 肩回しエクササイズ
手順
- 背筋を伸ばして座り、両手を肩に置きます
- 肘で大きな円を描くように、前回し、後ろ回しを各5〜10回行います
- ゆっくりと行うことがポイントです
効果:肩関節周りの血流を改善し、凝り固まった筋肉をほぐします。
2. 首のストレッチ
手順
- 右手を頭の左側に置き、優しく右側に引っ張ります(無理に引っ張らないでください)
- 15〜30秒キープした後、反対側も同様に行います
- 次に、顎を引いて胸に向かって首を倒し、後頭部を軽く押さえます
- 最後に、顔を天井に向け、首を後ろに倒します
効果:首の側面と前後の筋肉の緊張を和らげます。特に側頸部と僧帽筋上部の緊張緩和に効果的です。
3. 胸を開くストレッチ
手順
- 椅子に座り、両手を後ろで組みます
- 胸を前に突き出すように、組んだ手を上げていきます
- 15〜30秒キープします
効果:デスクワークで丸まりがちな胸を開き、肩甲骨周りの筋肉をストレッチします。猫背の改善にも効果的です。
4. 肩甲骨はがしエクササイズ
手順
- 両腕を前に伸ばし、指を組みます
- 手のひらを外側に向け、腕を前に伸ばします
- このとき、背中の肩甲骨を意識的に広げるようにします
- 10秒キープし、元に戻します。5回程度繰り返します
効果:肩甲骨周りの筋肉をほぐし、肩こりの大きな原因となる肩甲骨の固定を解消します。
5. 手首のストレッチ
手順
- 右腕を前に伸ばし、手のひらを上に向けます
- 左手で右手の指を軽く引っ張り、手首を反らせます
- 15秒キープした後、手のひらを下に向け、同様にストレッチします
- 反対側も同様に行います
効果:キーボードやマウス操作で疲労する手首や前腕の筋肉をリラックスさせます。
6. 深呼吸と肩のリラクゼーション
手順
- 深く息を吸いながら、肩を耳に向かって上げます
- 息を止め、肩の緊張を感じます(3〜5秒)
- 息をゆっくり吐きながら、肩を落としてリラックスします
- 5回程度繰り返します
効果:意識的に筋肉の緊張と弛緩を行うことで、深部の筋肉までリラックスさせる効果があります。
より効果的なエクササイズのために
タイミング
- 朝のウォームアップ:仕事を始める前に軽く体を動かすことで、一日の肩こり予防になります。
- ランチ後のリフレッシュ:昼食後に簡単なストレッチを行うことで、午後の集中力も高まります。
- 症状を感じたら即実行:肩の張りや首の痛みを感じたら、すぐにストレッチをしましょう。早めの対処が重要です。
注意点
- 無理はしない:痛みを感じる場合は、すぐにストレッチを中止してください。
- 呼吸を止めない:ストレッチ中は自然な呼吸を心がけましょう。
- 継続が重要:効果を実感するためには、日常的に継続することが大切です。
当院での肩こり治療について
もちろん、セルフケアだけでは改善しない肩こりもあります。特に以下のような場合は、専門家の治療を受けることをお勧めします
- 3週間以上続く肩こり
- 腕や手にしびれや痛みが広がる場合
- 日常生活に支障が出るほどの強い痛み
- エクササイズをしても一時的にしか改善しない
当院では、患者様一人ひとりの状態や生活習慣に合わせた総合的な肩こり治療を提供しています。筋肉の緊張を解く手技療法だけでなく、姿勢改善のためのアドバイスや、自宅でできるエクササイズの指導も行っています。
最後に:予防が最大の治療法
肩こりは現代病とも言われますが、適切な予防法を知り、実践することで大幅に改善することができます。デスクワークが避けられない場合でも、ワークステーションの調整、定期的な小休憩、そして簡単なエクササイズを取り入れることで、肩こりとの付き合い方は大きく変わります。
「治療」よりも「予防」が重要であることを忘れないでください。しかし、すでに肩こりに悩まされている方は、まずは専門家に相談し、根本的な原因を探ることをお勧めします。
当院では無料相談も実施していますので、お気軽にお問い合わせください。あなたの健康的な毎日をサポートします。
※このブログの内容は一般的な情報提供を目的としています。個々の症状や状態によって適切な対応は異なりますので、実際のお悩みについては直接ご相談ください。
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