日常生活で発症する腱鞘炎 – 原因と効果的な治療法

腱鞘炎の原因と症状を解説するイラスト(腰楽院オアシス) 治療

腰痛治療|腰楽院オアシス|本鵠沼駅近く

皆さんこんにちは。産後の腱鞘炎については前回触れましたが、実は日常の何気ない動作からも発症することがあるんです。スマートフォンの長時間使用やパソコン作業、料理の際の繰り返し動作など、普段何気なく行っている動作が知らず知らずのうちに手首に負担をかけています。今回は、そんな身近に潜む腱鞘炎のリスクと予防法についてお話しします。

腱鞘炎とは

腱鞘炎は、手や指の腱とその周りを包む鞘(さや)に炎症が起きる疾患です。多くの場合、同じ動作を繰り返すことによって発症し、手首や指に痛みや違和感を引き起こします。産後の方だけでなく、仕事や家事、趣味など日常生活の中でも発症することが多い症状です。

日常生活での発症原因

仕事での繰り返し動作

オフィスワークでは、パソコン作業によるマウスの長時間使用やクリック操作の繰り返しが腱鞘炎の大きな原因となります。特に資料作成が多い時期には、マウス操作を何百回と繰り返すこともあるでしょう。また、コピーした紙をまとめる作業やホチキス留めなど、指と手首に負担をかける動作も腱鞘炎のリスクを高めます。

多くの方が、書類整理時やキーボード入力時に親指の付け根や手首に鈍い痛みを感じ始めることが初期症状として挙げられます。

家事による負担

家庭での家事も腱鞘炎の原因になり得ます。洗濯物を絞る動作、食器洗いでの手首の使用、掃除機をかける際の手首のひねりなど、気づかないうちに手と指を酷使していることが多いのです。

趣味も影響する

編み物、ガーデニング、楽器演奏、スマートフォンゲームなどの趣味も、長時間続けることで腱鞘炎のリスクが高まります。細かい動作を繰り返すことで、指や手首に負担がかかるためです。

初期対応の方法

腱鞘炎の痛みを感じ始めたら、以下のような対応が効果的です。

リストバンドによる固定

市販のリストバンドを使用して手首を固定することで、余計な動きを抑制し、腱への負担を軽減できます。特に長時間のパソコン作業や家事をする際には、リストバンドの着用がおすすめです。

冷やすことでの炎症抑制

急性期の炎症には冷却が効果的です。氷や冷却パックを使用して患部を冷やすことで、一時的に痛みを和らげることができます。ただし、長期的な改善には専門的な治療が必要な場合もあります。

プロによる専門的治療

自己対処だけでは改善が見られない場合は、専門的な治療を検討するとよいでしょう。

マイオセラピーでの治療

マイオセラピーは、筋肉や筋膜に直接アプローチする治療法です。腱鞘炎の場合、炎症を起こしている腱だけでなく、周囲の筋肉や筋膜の緊張も関係していることが多いため、効果的な治療方法の一つです。

この治療法では、緊張した筋肉をほぐし、血流を改善することで、炎症を緩和していきます。数回の治療を重ねることで、徐々に症状が軽減していくケースが多く見られます。

NEUBOX(ニューボックス)による電気治療

NEUBOX(ニューボックス)という機器を使った電気治療も効果的です。この治療法は、患部に直接微弱な電流を流すことで、炎症を抑え、痛みを緩和する効果があります。

実際の治療では、心地よい刺激を感じる程度の電流が流れ、治療後は手首の動きがスムーズになり、痛みも和らぐことが期待できます。一般的に、約5〜10回の治療で日常生活での痛みが軽減するケースが多いようです。

日常生活での予防と工夫

仕事環境の見直し

エルゴノミクス(人間工学)に基づいたマウスやキーボードを使用することで、手首への負担を減らすことができます。また、デスクや椅子の高さを調整し、手首が自然な角度で作業できる環境を整えることも重要です。

定期的な休憩とストレッチ

長時間同じ姿勢での作業は避け、1時間に1回は手首と指のストレッチを行うことをおすすめします。血流を促進し、筋肉の緊張を緩和する効果があります。

家事での工夫

重い物は両手で持つ、絞る作業は手を使わず洗濯機の脱水機能を活用するなど、日常生活でも手首や指への負担を減らす工夫をすることが大切です。

現在の状況と予防のために続けていること

治療開始から約2ヶ月で、日常生活での痛みはほぼなくなりました。しかし、再発防止のために以下のことを継続しています。

  1. 長時間の同じ動作を避け、定期的に休憩を取る
  2. 手首や指のストレッチを日課にする
  3. 疲れを感じたらすぐにリストバンドを着用する
  4. 3ヶ月に一度、メンテナンス治療を受ける

腱鞘炎への対応:早期発見・早期治療が重要

腱鞘炎は、放置すると慢性化し、治療が長引くことがあります。手首や指に違和感や痛みを感じたら、「我慢すれば治る」と放置せず、早めに対処することが大切です。

初期症状が現れた段階でリストバンドなどによる固定を行い、それでも改善が見られない場合は、専門的な治療を受けることをおすすめします。適切な治療と日常生活での工夫を組み合わせることで、多くの場合、2〜3ヶ月程度で症状の大幅な改善が期待できます。

腱鞘炎の予防と治療には、日常生活での小さな工夫と、必要に応じた専門的な治療が鍵となります。手首や指の健康を守り、快適な日常生活を送るためにも、適切な対策を心がけましょう。

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