ぎっくり腰の時にやってはいけない5つのこと|絶対に守るべき応急処置を整体師が解説

ぎっくり腰(急性腰痛症)の原因と症状を解説するイラスト(腰楽院オアシス) 治療

ぎっくり腰の時にやってはいけない5つのこと|絶対に守るべき応急処置を整体師が解説

「ギクッ!」

その瞬間、激痛が走って動けなくなる。それがぎっくり腰です。

ぎっくり腰になった直後の対応を間違えると、痛みが長引いたり、慢性腰痛に移行したりする危険性があります。今回は、整体師として数多くのぎっくり腰患者さんを診てきた経験から、絶対にやってはいけない5つのことと、正しい応急処置をお伝えします。

ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰の正式名称は「急性腰痛症」です。欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれています。

ぎっくり腰の主な原因

  • 重いものを持ち上げた瞬間
  • 中腰の姿勢から立ち上がるとき
  • くしゃみをした瞬間
  • 朝、顔を洗おうと前かがみになったとき
  • 何気ない動作でも起こる

【絶対NG】ぎっくり腰の時にやってはいけない5つのこと

❌ NG行動1: 温める・お風呂に入る

これが最も多い間違いです。

ぎっくり腰の直後(発症から48時間以内)は、炎症が起きている状態です。この時期に温めると、炎症が悪化し、痛みが増します。

やってはいけないこと

  • 熱いお風呂に入る
  • 湯船に浸かる
  • カイロを貼る
  • 温湿布を貼る

正しい対処法

  • 冷やす(アイスパックや氷嚢で15分程度)
  • シャワーは短時間ならOK
  • 冷湿布を使う

温めて良いのはいつから? 発症から2〜3日経って、急性の痛みが落ち着いてから。炎症が治まったサインは、患部の熱感がなくなったときです。

❌ NG行動2: 強く揉む・マッサージする

痛い部分を揉んでしまいたくなりますが、これは絶対にNGです。

なぜダメなのか

  • 炎症を悪化させる
  • 傷ついた組織をさらに傷める
  • 内出血が広がる可能性
  • 痛みが長引く原因になる

家族に揉んでもらうのもNG: 素人のマッサージは力加減がわからず、かえって悪化させます。

いつからマッサージOK? 急性期(発症から2〜3日)を過ぎて、炎症が落ち着いてから。ただし、専門家(整体師、理学療法士など)に任せるのがベストです。

❌ NG行動3: 無理に動かす・ストレッチする

「動かした方が早く治る」と思って、無理に体を動かすのは危険です。

やってはいけないこと

  • 痛みを我慢して歩き回る
  • 無理に前屈や後屈をする
  • ストレッチで伸ばそうとする
  • 「動かせば治る」と無理をする

正しい対処法

  • 楽な姿勢で安静にする
  • ただし、完全に動かないのもNG(後述)
  • 痛みの範囲内で最小限の動き

❌ NG行動4: 完全に動かない(寝たきり)

「安静にしろ」と言われると、何日も寝たきりになる人がいますが、これも逆効果です。

なぜ完全な安静がダメなのか

  • 筋肉が固まる
  • 回復が遅れる
  • 慢性化しやすい
  • 血流が悪くなる

正しい安静の仕方

  • 発症直後の数時間〜半日は安静
  • その後は痛みの範囲内で少しずつ動く
  • トイレや食事など最低限の動きはOK
  • 翌日からは少しずつ日常動作を再開

目安: 発症から24時間以内は安静メイン、その後は「痛みが出ない範囲で動く」が基本です。

❌ NG行動5: 痛み止めだけで放置する

痛み止めを飲んで、「治った」と思って普段通りの生活に戻るのは危険です。

なぜダメなのか

  • 痛み止めは症状を隠しているだけ
  • 根本的な治癒ではない
  • 無理をして悪化させる可能性
  • 慢性腰痛に移行しやすい

正しい使い方

  • 痛み止めは補助的に使う
  • 服用中も無理をしない
  • 専門家に診てもらう

ぎっくり腰の正しい応急処置

発症直後(0〜2時間)

1. 楽な姿勢で安静にする

最も楽な姿勢は人それぞれですが、一般的には:

  • 仰向けで膝を立てる: 膝の下にクッションを入れる
  • 横向きで丸まる: エビのように体を丸める
  • うつ伏せ: お腹の下にクッション

2. 冷やす

  • アイスパックや氷嚢を使う
  • 15〜20分冷やして、1時間休む
  • これを繰り返す
  • タオルで包んで直接肌に当てない

3. 無理に動かない

発症直後は、とにかく安静が第一です。

翌日以降(急性期が過ぎたら)

1. 少しずつ動き始める

  • 痛みが出ない範囲で歩く
  • 家の中を移動する程度
  • 徐々に日常動作を再開

2. コルセットの活用

腰痛ベルト(コルセット)は、動き始めるときのサポートになります。

注意点

  • 常時着用しない(筋肉が弱る)
  • 動くときだけ使用
  • きつく締めすぎない

3. 温めても良い時期

発症から2〜3日経って、熱感がなくなったら温めてOK。

こんな症状は要注意!すぐに病院・整体院へ

ぎっくり腰だと思っていても、実は別の問題が隠れている場合があります。

🚨 すぐに病院(整形外科)へ行くべき症状

  • 足に力が入らない
  • 排尿・排便の障害
  • 発熱を伴う
  • 下半身が完全に動かない
  • 安静にしていても激痛が続く

これらは、重度のヘルニアや馬尾症候群などの危険なサインです。

⚠️ 整体院への相談がおすすめな症状

ぎっくり腰と思っていても、実は「腰椎捻挫」の可能性があります。

腰椎捻挫の特徴的な症状:

朝起きて突然腰が痛くなった

  • 前日まで何ともなかったのに、朝起き上がれない
  • これは腰椎捻挫の典型的なパターン

動き出しや中途半端な姿勢で痛い

  • 座った状態から立ち上がる瞬間
  • 中腰の姿勢
  • 立っているだけで痛い

突然、足に痺れが出た

  • ある動作をした瞬間に痺れが走る
  • これも腰椎捻挫の可能性

ヘルニア・狭窄症との見分け方

よく混同されますが、症状の出方が違います:

ヘルニアの特徴

  • 常に痛みや痺れが続く
  • じっとしていても痺れが出る
  • 日によって症状が変わらない

狭窄症の特徴

  • 歩くと痺れが増す
  • 休むとまた歩けるようになる(間欠性跛行)
  • これが狭窄症の典型的な症状

腰椎捻挫や骨盤のズレの場合

  • 動き出しだけで痛い
  • 特定の姿勢で痛い
  • 日によって症状が変わる

整形外科で「手術が必要かも」と言われたら

「そこまで狭くなっていないが、手術が必要かもしれません」と言われた場合、実は骨盤のズレが原因の可能性が高いです。

なぜそう言えるのか?

もし本当に神経を圧迫しているなら

  • 動き出しだけでなく、じっとしていても痺れが出る
  • 24時間症状が続く

立っているだけや動き出すだけで痛い場合、これは神経圧迫ではなく、腰椎捻挫や骨盤のズレの可能性が高いのです。

ぎっくり腰の回復期間

一般的な回復期間

  • 急性期(激痛): 2〜3日
  • 亜急性期(動けるが痛い): 1〜2週間
  • 回復期(ほぼ日常生活OK): 2〜4週間

回復を早めるコツ

  1. 急性期は適切に冷やす
  2. 無理をしない範囲で少しずつ動く
  3. 専門家に診てもらう
  4. 再発防止のケアをする

ぎっくり腰の再発を防ぐために

ぎっくり腰は再発しやすい症状です。一度なった人の約25%が1年以内に再発すると言われています。

再発防止のポイント

1. 体幹を鍛える

  • 腹筋・背筋のバランスが大事
  • プランクなどの体幹トレーニング

2. 正しい姿勢を意識

  • デスクワーク時の姿勢
  • 重いものの持ち方

3. 定期的なケア

  • ストレッチを習慣に
  • 整体での定期メンテナンス

4. 急な動きを避ける

  • 朝起きたときは特に注意
  • ウォーミングアップをしてから動く

まとめ

ぎっくり腰の時にやってはいけない5つのこと

① 温める・すぐにお風呂に入る
発症直後は炎症が起きていることが多く、温めると痛みが強くなる場合があります。

② 強く揉む・マッサージする
無理な刺激は炎症を悪化させ、回復を遅らせる原因になります。

③ 無理に動かす・ストレッチする
「動かした方がいい」と思って無理をすると、かえって悪化することがあります。

④ 完全に動かない(寝たきりになる)
安静は大切ですが、動かなさすぎると回復が遅れることがあります。

⑤ 痛み止めだけで放置する
一時的に楽になっても、原因が残ったまま慢性化するケースがあります。


正しい応急処置の基本

・楽な姿勢で安静にする
・発症から48時間以内は冷やす
・痛みの出ない範囲で、少しずつ動く
・早めに専門家へ相談する


こんな症状は要注意

※腰椎捻挫が関係している可能性があります

・朝起きた瞬間に突然腰が痛い
・動き出しや中途半端な姿勢で強く痛む
・突然、足に痺れが出た


ヘルニア・脊柱管狭窄症との違いの目安

椎間板ヘルニア
・痛みや痺れが常に続くことが多い

脊柱管狭窄症
・歩くと痺れが強くなり、休むと楽になる

腰椎捻挫(ぎっくり腰)
・動き出しや特定の姿勢で強く痛む


ぎっくり腰は、正しく対処すれば2〜3週間ほどで回復するケースが多い症状です。
ただし、間違った対処を続けると、痛みが長引いたり慢性化することがあります。

不安な症状がある場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。


腰楽院オアシスより

ぎっくり腰・腰椎捻挫でお困りの方へ。
当院では、急性期の強い痛みから慢性的な腰痛まで対応しています。

特に、
・朝起きたら突然腰が痛くなった
・動き出しだけで強い痛みが出る
・立っているだけでもつらい
・整形外科で「手術の可能性もある」と言われ、不安を感じている

こういった症状の中には、
骨盤のバランスや腰椎捻挫が原因で、手術をせずに改善するケースも少なくありません。

「本当に手術が必要なのか不安」
「他の選択肢も知りたい」

そんな方は、セカンドオピニオンとしてのご相談も歓迎しています。

原因をしっかり確認したうえで、
再発しにくい体づくりをサポートします。
無理をせず、お気軽にご相談ください。


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